群馬県 House IS

群馬県伊勢崎市の家

群馬の家 House IS
「 」


この建物は、商業と住宅が密集する地域の角地に建つ。周辺道路は比較的交通量が多く、人の視線も気になる環境だった。そのため、プライベートを守りながらも、明るく風が抜ける建物にすることを考えた。

そこで、建物の南北に庭を設け、それを囲むように「」(カギカッコ)のような壁で敷地全体を覆った。その壁は、敷地の外側からは身長より高い壁とし、内部を伺いづらい高さに設定した。逆に、壁内部からは大人の肩ぐらいの壁の高さとし、室内や庭から外を見渡すことができる高さに設定した。そうやって、外からの視線を遮りつつも、壁の内側からは地域の出来事や空を感じる開放的な空間になるようにした。

「室内」と「庭」の関係は、床の高さを揃え、床の素材も揃えた。そうすることで、内外が視覚的に繋げ、室内空間以上の広がりを感じさせるようにした。また、行動としても無理なく連続的に繋げることで、庭に出やすく、使われやすい庭になるようにした。

室内の壁は、なぐり加工をした木の壁やテクスチャーのある塗り壁、無垢の素材などを使い、経年変化や光の変化を感じるように質の豊かさを高めることを考えた。遊び心がほしいという要望を受けた子供室は、黒板としても使える壁にし、ボルダリングのホールドを自由に移動できるようにした壁と天井を設け、子供の想像や工夫を促すことを試みた。

今回は、すべての植栽と家具・小物を選んでほしいという要望も受けたため、建物の基調である白、グレー、黒、木の質感を繋ぎ、空間の質を和らげるような、明るく、素材感あるものを選んだ。

大きな「」(カギカッコ)のような壁に囲まれた建物は、室内だけでなく、外部にある「」の壁までの敷地全体を生活の場として感じられる家となった。気候の良い日には、内外を一体利用し、明るい室内には、開けた窓から心地よい風が流れる「気持ち良さ」を感じられる建物になったと感じた。


所在地:群馬県

Photo:Kai Nakamura

群馬県伊勢崎市の家


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