群馬県高崎市 House Y - 犬と猫と暮らす家 -

デザイナーズハウス


群馬県高崎市の家 House Y
ヨコとタテ


この家は、田畑が広がる静かな場所にあり、高速道路と河川の土手によって切り取られた不成形な敷地に建つ。

家族は、夫婦、子供、犬1匹、猫2匹。
みんなが楽しく暮らせる家を要望した。そして、家で1番長く過ごす犬と猫もクライアントになった。

私は犬と猫の行動を観察し、ついて廻った。それからご夫婦の通訳で犬と猫の話を聞いた。彼女たちはケンカをするようで、時々は分離できるようにしたいと話した。犬は、内外を走り廻りたいと希望し、好奇心のある猫は立体的に回遊でき、周辺を眺められる室内を切望した。 そこで、犬が過ごす平屋と猫が過ごす2階建ての家を別々につくり、別れている時でも中庭を通して視線が交わせるようにした。

犬の家は、大きなワンルームとし、芝生の庭と中庭で挟み、走り回れるようにした。猫の家は、家中を巡れるようにし、猫のための窓をつくった。これらは方位や大きさや高さを変え、景色や見え方が変わるようにした。そうすることで彼女らの興味や陽当たりによって自分たちの心地良さを求めて移動できるようにしている。

敷地の北側には高速道路とトンネルがある。最初は遠ざけるべき存在だと考えていたが、家族に敷地で夜を過ごしてもらうと、そうでもないことが分かった。むしろ高速道路を走るタイヤの音は、海のさざ波のようであると話してくれた。好意的に考え始めると、土手は整備してくれる豊かな緑であり、トンネルは車のライトがトンネル内を回り巡る動く借景だと感じた。そんな独特の景観が広がる三角形の敷地に、2つの家を、景色を考えながら角度を振って配置すると、残った敷地は豊かな個性を持った庭となり、それを取り込んだ室内はより魅力的になった。

犬と猫のことから考え始めた家は、人が、周辺の豊かさと、より寄り添える家へと導いてくれた。


所在地:群馬県高崎市
用途:注文住宅


雑誌掲載歴
 住まいの設計 9→10 2014 NO.654


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